私たちの活動におけるミッションは、 市民自らが自分たちのまちを活かし、自らで考え、行動するまちづくりのお手伝いをすることです。 それにより、「市民が主体となった活力ある地域コミュニティの形成」がなされるものと私たちは考えています。

市民のまちづくりへの関心が確実に高まってきています。この市民の動きは、かつての経済成長至上主義下での国家的・国民経済的観点からの都市形成を目的 としたものとは異なり、生活者としての「市民発想」から身近な地域社会のあり方を見つめ直し、地域の住み心地よさの基本条件である、自然・歴史・文化、あるいは多様なまちの個性やそこに暮らす人々の地域への愛着心やアイデンティティを損なわないまちづくりの推進を求めていることの表われだと考えられます。

いわば、地域社会を主軸とした魅力ある都市を持続的・安定的に維持していくことであり、新たな地域社会を主軸としたまちづくりの推進が今後の課題として 提示される段階にきていると言えます。このようなまちづくりの方向性は、従来の行政主導型のものではなく、地域の個性や多様な地域社会の資源を適切に活かすために地域社会に関わる「市民」・「企業」・「行政」などとのパートナーシップによる地域社会全体での取り組みとしての「地域コミュニティ形成」への転換が基本的な課題となることを示しています。

すなわち、新たな地域コミュニティ形成を目指して、現実社会においてどのような活動を行えばよいのかを明らかにすることが求められているのです。