地域総合連携研究室(地総研)とは、産官学民による総合的な連携による地域活性化を行う研究室として2007年5月に発足しました。
この研究室を設立するに至った経緯は、1999年から行っている任意の市民団体「まちのカルシウム工房」による市民参加の地域活性化活動をよりアカデミックに調査研究し、学際的な視点から市民の活動を分析しなければ、次の発展は期待できないと言う強い想いからです。それゆえ、NPO活動と分離し、独立した研究を行うことにより、中立かつ適切な調査研究をすることで、既存のNPOの活動を進化させ、真の発展をめざすのです。
地総研に参加する人々は、年齢に関係なく子どもから年長者まで幅広く、地域を愛し、地域の発展のために何かしたいと思って、参加する人がやって来ます。参加した人々が持ち寄る課題を精査し、即活動できるもの、時間を置き事前の準備が必要なもの、組織形成から始めなければならないものなど、様々です。そのような社会問題を解決するために、机上で考えるだけのではなく、実際に自分たちで活動をします。そのため、参加者は様々な地域活性化プロジェクトに参加します。
例えば、企業や行政の支援の基、これまで取り上げられることのなかった地域をクローズアップして、地元住民やNPOと協働した各種活動を開催し、リアルに地域へ成果を還元してきました。その中で成果を残していくために、 取組み内容に応じて多様な分野の団体や各セクターと協力して活動を行います。この活動を通じて、地域で起こる有事に中心的役割を担う人材を育成するため、常日頃から準備することを前提として、地域活性化という課題について取組んでいきます。 地域のために動くことで、地域住民や地域に関わる人々が、現代社会において大切なものは何なのかを体得し、実社会において即戦力となるための素質を養っていきます。
地総研は、産官学民連携による地域活性化の在り方を研究することによって、地域の衰退に悩む人々の力になるために寄与していきます。